くるくるばたばた

主に東方SSの解説や感想と、稀に漫画とかラノベとかその他。

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東方SSメモ81
・「Kira-Kira Seeker」(某の中将氏)
 正直、学園ものとか大好きなので……。
 必ずしも本質がそこにあるとは思わないけど、個人的に特筆すべきは、妥協なしに学園ものを構成している面白さ。関係性の再現やその演出。魅魔やアリスの登場シーンは、きた! と拳を握らざるを得ない。ところどころ仕込まれたネタもいい感じな。
 というかあれだ、学園ものを通して魔理沙の世界を表現している感じなんで、それも本質のひとつと言ってしまっていいんだろうかな。

・「10^-15の旅人」(毛玉おにぎり氏)
 着想がすごく、すごく好み。
 本音を簡潔に言ってしまうと、ネタも料理の方法もすごく好みだけど文章が合わない(何様だと思われるかもしれないけど、素直に感じたところを言うと、文章力が発想力と実行力に追いついてないという印象があったかも)というような。また、「私」の正体に関する伏線などなど気を配ってるなあと思わせるところがちょこちょこ見られるのですが、それだけに、種明かしの部分が本当に種を明かすだけの解説モードになっちゃってるのがとても残念。入り組んだ構造だからそうでもしないと難しかったというのはあるんでしょうけども、だからこそ、とそこを求めてみたかったです。

・「春宵」(deso氏)
 ぼんやりした桜の世界が瞼の裏に浮かぶ。この作品集で二番目に好き。
 すごく、入り込まされた。文章的な意味で、上手いなあと溜息をつかされます。途中まで読みながら、「私」について候補が浮かばなかったので、霊夢を描写するという役割だけのオリキャラだったら残念だなあと思っていたのですが……いや、これがまた、ぴしゃりと通っていて。素晴らしい掌編でした。

・「幽霊の時間」(MS***氏)
 しっとりした雰囲気漂う、猫のお話。この作品集で一番好きです。
 いい一人称だなあ、というのが読み終えての印象。長すぎも短すぎもせず、テンポもよくてするする読める。猫を、藍を、そして紫も描いていて、お話としての密度も申し分なし。個人的には、タイトルのセンスも羨ましく感じます。
 少しずつ変わっていく過程。何かが積もっていく前半と、組まれた糸がするりと解かれていくような後半部分。母親であった、というのが味だと思うです。それで話に筋が通ったような。

・「異聞吸血鬼異変 ⑨ ~ 運命編 ~」(ごんじり氏)
 たとえば分量やら登場キャラの多さやらで若干グダグダになってるように感じられるかもしれないけど、しかしそのあたりこそがこの作品の良さにしてすごさ。まるで東方に関するすべての解釈をたった一つのこの物語に込めようとしているかのようで、全体を通すととんでもない熱量の話になっています。
 若干グダグダってのは否定しがたいと思うけど、好きな人にとってはこれ以上無い価値を感じさせる大長編、といったような。この作品集で三番目に好き。


 ほかには「寺子屋小学校の日常についての考察」(らすぼす氏)がすごくいい空気だったり、「ひなないさんちのてんしちゃん」(からたち柄杓(十把ひとからげ)氏)の天子と衣玖が魅力的だったりしました!
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