くるくるばたばた

主に東方SSの解説や感想と、稀に漫画とかラノベとかその他。

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東方SSメモ83
 これはちょっと心に留めておきたいなーと思った創想話作品を個人的にメモしておく(微妙に紹介っぽくあったりもする)記事、作品集83のぶん。


○「ヒマワリの咲かない季節」(浅木原忍氏)
 「真昼の虹を追いかけて(作品集80)」と同一の世界観。相も変わらず、なだらかで安定した面白さ。
 蓮子とメリーの二人は勿論ですが、東方キャラの読み込みや解釈、それらの秘封世界への再構成といったものに驚くほどぶれが無い。そうやってできたオリジナル(?)なキャラクターの関係性がすごく魅力的。たぶん、この世界観を描いてること、それ自体が面白みだと思います。
 秘封の二人の、若干近いけどあんまりに近すぎない距離感も個人的に好みで、いま最も楽しみにしているシリーズの一つです。この作品集で二番目に好き。



○「さよなら」(反魂氏)
 読んでてすごく入り込める作品。文字じゃなくて、文章が。この作品のすべてが、語り手を伝えてくる。

 ……忘れてしまうなら、嗚呼、今みたいな時かなって。

 それらが、伝わってくるすべてが集約していたこの一文。
 この一文がぴしゃりと入ってきて、息を呑まされました。

 ……と思っただけに、直後の、「本当に、泣くかと思いました。。」と句点が二つ続いているたぶん誤字と思われる部分にずっこけたりも。決め所なだけに痛い。それを除けば文句の付け所のない作品でした。この作品集で一番好き。



○「幻想の終わる時」(Jiyu氏)
 できるかぎりすべてを描こうとしているがために妙に長くなっちゃってるのですが、その、できる限りすべてを描こうとしているってのが長所でもあるのでぐぬぬ。この作品集で三番目に好きな作品。
 ストーリー上に現れるキャラクターそれぞれにストーリーを用意しているというのは、やってみようと妄想するだけなら簡単だけど実際にそれをやるとなるとわりとくじけます。そんなものを書ききったってだけで十分評価できるし、作者さんの広げに広げた妄想がずどーんと叩きつけられてるってのが好みの人間でもありますので、このお話はとても好き。
 ただ、いくつか妥協の匂いがする箇所が……まずはやっぱり、冥界組や彼岸、地底あたりが扱われてないだとか。このお話の流れなら、やっぱり扱うべきでしょう。
 それに、このお話の構成だったら、やはり『想い出す』ことで締めるべきじゃないかなと個人的には思わずにいられなかったりだとか(「永い夜の物語」をちらちら読んでるからそう思うのかもしれませんが……)。そのため、プロローグの秘封部分の味があまり出ていないように感じたり。
 この日付を狙って投稿したんじゃないかと邪推させる部分が作中にありまして、だからこそ妥協の匂いがより強く思えたりも。そこらへん、すごく残念でした。あと個人的には、絵を貼ったり章題を太文字にするのとかは抵抗無いんですけど、台詞を太文字で大きくしたりというのだけはどうにもならんほどの陳腐感が……。あと、少し言葉の強調(傍点というんだったでしょうか)が多すぎかなとも。
 全体的には、とても楽しませていただきましたが、正直それ以上に、もっと良いものになったであろうにというもったいない感がとても強い作品でした。作者さんの次作に期待です。



・「寿命の灯火」(twin氏)
 小町の御伽噺。小町の過去話は意外とあまり目にしないような。
 語り手が何を伝えたかったのか、なんとなくもやもや想像してみるもなんとなくでしか形にならない……なので、なんとなくの理解にしか落ち着かないのですが。少女についての背景が曖昧なのも、「語り手が何を伝えたかったのか」が説明責任を果たしているのかなとも思わなくも無いのですが……。



・「確かめに行こう」(ぱじゃま紳士氏)
 どうしてなのかはわからないけれど、自分の中にイメージしようとしている古明地姉妹に近いような……正体が読み取れないんだよなあ。未熟だ私。



・「焦がさないで」(司馬漬け氏)
 小傘ちゃんの魅力はまだまだ開発されきってない……。
 良いテンションで、すごく上手さを感じさせてくれるコメディでした。



※続きが待ち遠しい
・「バレットライフ!」(イセンケユジ氏)
・「彼女の目指したぽかぽかおひさま」(にゃお氏)
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