くるくるばたばた

主に東方SSの解説や感想と、稀に漫画とかラノベとかその他。

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東方SSメモ84
・「秋よ来い」(FoFo氏)
 秋の力が弱まって、信仰を失いつつある秋姉妹が、それらを取り戻すために飛び回るお話。

 そつなくまとまってるうえにすべてのキャラが魅力的(神奈子様については異論があるかも)。ところどころ挟まれる小ネタ(諏訪子様絡みが多いかな、あとだいちゃん)や独自解釈がいい味を出してる。
 ぱたんぱたんとドミノが倒れるみたいに綺麗に全員がそこにいて、伏線もきれいに回収される最終局面はすごく鮮やかで……ガチの殺し合いとかそんなじゃないんだけど、なんかシチュエーション的に燃える。

 コメントでも指摘されてるみたいだけど、やっぱり気になったところとしては、この流れなら祭りで締めてよかったんじゃないかなというのが一つ。ありがちといえばありがちですが、そこのお約束は踏襲してもいいんじゃないかなと。
 そしてもう一つは、神奈子と早苗の依存関係についてもうちょっと描写しておけば、神奈子の悪者っぽさもいくらか削れたんじゃないかなとか。これは話の構成的にちょっと難しいし、やる必要もあるのかどうなのか分からないけれど。



・「クレィドゥ・ニア・ザ・へヴン」(桐生氏)
 シリアス話来たかと思って読み始めた私がバカだった。
 アリスが風邪をひいて、人形たちがそれを治療しようとするコメディ。

 人形たちの淡々としたぶっとんだ行動と鈴仙の勘違いメイクっぷりが楽しいお話。
 個人的には、ちょっとシリアスっぽい冒頭部分のほうが好きかも分かりません。人形たちにとってアリスは心臓であり、それ以上でもそれ以下でもないといったあたり。

 気になったこととしては、いくつか誤字っぽいのがあった(常に気にしてるわけじゃないけど、なんとなく目に付いたような気がしたので仕方ない)のと、いやこれはもう自立した人形だよねと思えてしまったこと。単発コメディだったらそんなに気にしないけど、『フロムザクレイドル』と繋がったお話で、このシリーズでもう一作書くと言うんなら、野暮とは思うけどやっぱりそこらへん微妙に気にしてしまう。



・「流し雛」(twin氏)
 鍵山雛が垣間見た愛憎物語。短編連作みたいな形式。

 語り、というか語らせが上手いなあ。
 他者の悲しみ、痛みを纏っていく雛の描写が秀逸。
 一番不幸だったのは誰か。まるで逃げのように思われるかもしれないけれど、不幸という言葉も幸福という言葉もこのお話には似合わないんじゃないかなと感じました。だって不幸と断じることも、幸福と言い切ってしまうことも、何かを忘れて切り取ってしまっているように思うから。
 雛に託すのではなく、分かち合い赦されることでの救い。そして、そうすることで存在している鍵山雛。……やっぱり自分には、このお話に不幸という言葉を貼り付けることは出来ないなあ。
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