くるくるばたばた

主に東方SSの解説や感想と、稀に漫画とかラノベとかその他。

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東方SSメモ88
 創想話無印で面白かった作品を、作品集ごとに個人的にメモする記事、作品集88にて。


「かくて賽は組み上げられた」(Spheniscidae氏)
 理香子と、幻想郷の人妖たちとの関わりが描かれた中編。キャラたちは一見ありふれているようだけども、どこか独自性もあるように感じる。おそらく、「ありふれている」という以上に「しっかり構築されている」がためにでしょうか。誰もが、どこか地に足が着いているような感覚がある。ようは、まず一つとしてキャラの描き方が上手い。

 受けてないことに理由を求めるとしても、まず書き手側でどうこうするよりも、読み手の傾向に合っていないというのが途方も無く大きい類と思う。言ってしまうと、わりとどうしようもない。どうにもできないというべきか。
 強いて言うなら、どうして科学を研究してるのかってことに、明確だったり斬新だったりする回答が出されないままに終わったことか。あれで悪くない、というか結局あれなんだから仕方ない、と個人的には思うけど、その感覚がわからない人もたぶんわりといるので、もうちょっとはっきり、強く示した方が、万人に受ける。

 あと、読みながら、変なもやもやと奇妙な納得のようなものを感じていたのですが、実力向上スレの649を見て、なるほどと。読んで特に感じることの無かった人は、リンク先の批評を見てから再解釈してみてほしいなと思うです。
 まあ、作者さん的には無意識に沈んでたテーマっぽいけども。その人の感性というか、もうちょっと根っこの部分から自然と染み出したみたいっぽい。そういう読み方をしなくても十分に楽しめるけれど、そういう読み方をするとまた別の楽しみ方があるということで。



「豊穣の神」(S.D.氏)
 発想が素晴らしい。
 どうしてそこに思い至らなかった自分、というような、盲点を突かれた心地よい敗北感。
 大きな物語というわけではないけれど。豊穣の神という存在に対して、なるほどと頷いてしまう強い説得力を持った作品です。

 ただ強いていうなら、個人的解釈の領域だけど、原作に近めな描写がなされているこの作品だと、微妙に霊夢が純粋すぎるというか、良い子過ぎるかなあという感じはしなくもないかも。もうちょっといろいろどうでもよさげな感じだと思うあの子は。視点は別のキャラでよかったんじゃないかなあと思わないこともないかも。
 しかし全体としては、ほとんど文句の付けようの無い良作でした。



 そのほかには、「つながるストマック」(超空気作家まるきゅー氏)、「諸行無常」(twin氏)、「――…」(日間氏)が面白かったのでメモしておきたく。
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