くるくるばたばた

主に東方SSの解説や感想と、稀に漫画とかラノベとかその他。

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東方SSメモ110
 創想話無印で面白かった作品を、作品集ごとに個人的にメモしたり、なんかその作品集について適当に語ったりする記事。作品集110にて。
 スレに投げたレビュー(「作品集ごとに一気読んでレビュー」名義)の転載も入ってるかも。

○『もう一つの風神録』(詩所氏)
 上巻 中巻 下巻
 400kb近いボリュームが作品の持つ力へと転化されている良作。
 諏訪子様そのものをくっきりと描いているかといわれると微妙かもだけど、それでも諏訪子作品の中ではかなり上位でしょうこれ。(諏訪子作品として見るのはアレなのかもだけど)
 以下、スレに投げたレビュー転載。

【あらすじ】
(ここから作者後書きより引用)
 別タイトル:風神、高坂昌信の一生。
 蛙合戦で有名な明徳寺にある昌信の墓、風林火山の“風”を纏う昌信、信州と武田。色々な結びつきから高坂昌信と洩矢諏訪子を主にして、武田家の歴史を書きました。歴史の中にて、妖怪達が暗躍している世界、そんな妄想が話の原動力になっております。
(ここまで作者後書きより引用)

 合計400kb近い戦国もの。
 あらすじを述べたいところなんだけどこのレビュー書いてる人は歴史とかまったくわからないのでちょっとめんどくさい。ひとまず作品についているタグは「歴史 洩矢諏訪子 武田家 戦国」と、上巻、中巻、下巻それぞれに「西行寺幽々子」「射命丸文」「藤原妹紅」など。あとゆかりんがちょこちょこ出たり天子もたまに出たようなかんじ。
 基本的には、春日虎綱なる人と彼になんとなくついてってる諏訪子、みたいなふうに話が進みます。こういうのにピンと来たらレッツリーディング!

【感想】
 あらすじ見てもらえればだいたい想像つくだろうけれど、まあある種のやりたい放題。これ東方がメインじゃないね(笑)みたいなことも言える一方でこの上なく東方を楽しもうとする作品であるとも言える。……なんて言ってもようわからんと思いますので説明しよう。
 まずどの辺が東方じゃないかというと、およそだいたい東方じゃないね! 上の作者後書き引用にもあるけれど、歴史の中にて、妖怪達が『暗躍』している世界の妄想です。あくまで暗躍。わたくしの感覚で申し上げるならば、歴史と妖怪(東方キャラ)の比率は8:2くらい。その、東方キャラの絡み方って言うのも、「なんか霊能力っぽいものを持ち合わせてしまった春日虎綱さんが妖怪やらなんやらに絡まれる」ってのが半分くらい。もう半分くらいは、「歴史」の側に直接的に影響を及ぼしてる部分もないではないのですが、歴史分と東方分が絡み混ざり合ってるかというと、そうであると言ってしまうには少々躊躇いがある。ネタバレが過ぎちゃうのでちょっとあんまり詳しくは言いたくないのですが……そう、「暗躍」という単語を何度も使っていますが、これ妖怪たちは歴史の中において暗躍しているってだけではなく、この主人公(春日虎綱さん)の物語においてもやはり「暗躍」に留まっているからじゃないかなと思わなくもないです。

 そして、そう、主人公の物語においても「暗躍」に留まっているというその面こそが、この上なく東方を楽しもうとする作品であると言える部分でもあるのです。
 めんどくせーので結論を言いましょう。
 これは、諏訪子の視点に入り込むべきお話なのです。
 諏訪子の、神様をやってきた、人間というものを見てきた諏訪子の視点に入りこみ、同調し、追体験し、そして洩矢諏訪子というキャラクターに思いを馳せる、歴史な部分がよくわからない私は、これはそんなお話だと理解しました。
 そして、諏訪子の在り方を思うのもよいのですが、たとえば幽々子や妹紅のこの話への介入の仕方というのも、歴史の裏に暗躍する奴らみたいなロマンを広げてくれる意味で、いい味だしてると思います。
 まあそのなんだ、ようするにすっごいおもしろかったよ!

【五段階評価では分け足りないので百段階評価】83/100点




 そのほか一言メモ。
『『ふぇすてぃば!』 』(床間たろひ氏)が楽しいお祭りモノ。
『覚り妖怪の貴重な食事風景―赤―』(超空気作家まるきゅー氏)の霊夢さんがとてもかわいい。
『覚り妖怪の貴重な食事風景―青―』(超空気作家まるきゅー氏)がよいこいし掌編。
『彼女は存在しない』(blue_nowhere氏)が覚妖怪の一つの面を書こうとしていてすごく好み。
『夢幻の霞に終焉を視る詩人は、無限を儚む。』(twin氏)は霊夢と魔理沙と霖之助を端的に描いてて、またすごくはっきりと情景をイメージさせてくる。
『罪と罰』(twin氏)は東方の、もとい霊夢さんの二次創作として(とまず見てしまう私がアレだが)少し固いというかある種の前提に固執しすぎてるところがある気がするんだけど、でも普通に読めておもしろいのです。
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