くるくるばたばた

ハヤテのごとく!をメインに、漫画ラノベその他について書くブログ。

ムシウタ07. 夢遊ぶ魔王

 主人公放置、世代交代話その二。
 今回の主人公はヘタレこと有夏月報道員、ヒロインは南風森愛恋と書いて「はえもりあこ」と読みます。
 この愛恋がまた、また!

 有夏月への世代交代、これで立花利菜という少女についての後始末はすべて終わったのだろうかと思いましたが、実はそんなことはなく九巻で利菜は扱われているのでまだまだ。ぶっちゃけ有夏月はどうでもいいさね。

 そんなムシウタ七巻、扱われるキーワードは「恐怖」です。


 ムシウタはこの手の問題についてはスルーしているというか、"虫"や"始まりの三匹"という、「敵としてみなせる確固とした対象」を作ることであまり触れずに通している印象があったのですが、微妙に外伝的な側面がある七巻において、多少触れられることとなりました。

 この手の問題、すなわち「異能への恐怖」です。もう少し言うなら、「自分たちと同じ姿形をした異能への恐怖」でしょうか。見た目は自分たちと同じであるけれど、自分たちには持ち得ない、自分たちには理解できない力を持った異能への、存在そのものに対する恐怖。詳しくはいつか絶対可憐チルドレンの方で触れようかなーと思ってるので、とりあえずはこんな感じで。

 んーいやしかし、今まであまり扱っていなかったそれに触れてはいるけど、答えを出しているかどうかはまた別で。南風森愛恋が見出した『真実』が、その問題に対して劇的な効果をなす答えなのかということを冷静に考えてみると、おそらくそんなことはありません。
 ただ、南風森愛恋がかっこよすぎるのです。ヘタレのヘタレさを補って余りあるほどにかっこいい。そのあまりのかっこよさが妙な説得力をかもし出していて、少なくともムシウタの世界においてはそれが真実と言ってしまっていいのではないかとすら思えてしまうほどに。
 これも全体の輪の一部ではあると承知していて、それを『真実』として強く示すのが今までのお話の補強だとかそういう面からしても重要だとは感じているのですが、それでも、あの当たり前なたった一言を言わせるためだけに一冊を使ったその心意気が大好きなのです。


 設定面では、魅車八重子と"虫"についていろいろな前振りがされてます。すべてを取り払って、すべてをまとめてしまった世界、だとか。どういう意味なのかはいまだ謎。
 ところで"大喰い"の腕は再生しているのだろうか……描写無かったと思うのだけど。今まで示された事柄を素直に読むなら、さすがに再生はされてないと思うけれど……。

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