私立彩陵高校超能力部 3巻
ゆるゆるまったりなお話というのは間違いないけれど、でも要所要所で一瞬の煌きを見せてくれる、そんな漫画。
この巻からは人間関係につっこみ始めたというかラブコメ色が強くなってきているんだけど、神が降臨してるよ何これ。面白い……とはちょっと形容する言葉が違う気がするんだけど、とにかく完全に私のツボに入りやがった。
普段は温くても、一瞬の切れ味が半端無い。しかしこの漫画を感知してくれるとは、私のアンテナもまだまだ捨てたもんじゃないなあ。
内容的には、前半は球技大会、後半はラブコメ編。
前半はまったりなのですよ。面白くはあるけれど日常話、普通の話。それでもやはりテニスのダブルス、キリと仲良さげに協力し合うマサトをを見つめる、フミヲ。彼女の描写はやっぱり良い味出してる……その後マサトにリターンを思いっきりぶち当てるのはご愛嬌。後日談で後ろ向いてるフミヲかわいいよフミヲ。
フミヲは三巻のラストで、マサトへの気持ちが恋なのだと認め、認識します。
きっかけは中学時代、いつも一人でいるマサトを見て、『もしかしたらあの人も超能力で何か大切なモノを失ったんだろうか』と感じたのが始まり。
この部分の回想も含めて、フミヲの描写はかなり良いんだけど……でもこの巻においては、その印象は薄められてしまっている。
カスガイキリがマサトを好きな理由も語られます。
彼女はマサトと一年の最初の席が隣で、最初は無口でいつも一人だった彼を怖そうな人だと思っていたのが、接していくうちに優しいところがあるとわかっていって、マサトもある時期から明るくなりはじめて、その頃にはもう好きだった、と。見事にパターンだけど、いいんちょの初々しさが輝く回想シーンはなかなかのもの。
そんなキリとマサトとそしてフミヲ、三人の綺麗な三角関係は、二人の理由が明かされるというかつてない見せ場において、しかし扱いは最小限のものとされていて。
何故なら、すべてをササキチキが持っていっているから。
三巻においては、超能力部一年生部員ササキシロウの姉三人が新登場します。
まず長女のササキモモカ──は今のところあんまり話に絡んでないんで割愛。「お姉ちゃんにまかせなさい」を必殺技とする、最強ドジッ子お姉ちゃんらしい。
そして次女三女が、ササキチキとササキマツリの双子の姉妹。それぞれ超能力部のOGで、前部長と前副部長。チキはミコトの進化形で、ハイスペックな誰も逆らえない系な人。マツリはその対称、メガネかけたクール系の人。フミヲはクールというより静かな子だけど、こっちは普通にクールって感じ。
彼女らが登場するのは三巻後半部分の第十八話以降。
そこから、十八話「ミコトの天敵!?」、十九話「合宿開始」、二十話「思い出の夜」とラブコメな流れが続いていくけど、このラストの二十話と、挿話である十八、五話「赤点チキンレース」がやばい。
十八話は試験勉強編、超能力部員全員でササキ家にお邪魔し、試験勉強。
というのも去年の超能力部員が五人中四人赤点という快挙を成し遂げたのがあり、期末テストで赤点を取ると夏休みがなくなるという話になったから。ちなみにその四人にはチキとマツリも含まれていますが、彼女らはその時「赤点チキンレース(三十点に近い点数をより多くの教科で取った者の勝ち。三十点未満を取るとバースト)」なるものをやっていたために赤点を取ってしまったとのこと。その勝負はマツリが勝ったとか。
チキに対し、マサトに勉強を教えてあげてと言うシロウ。「マサトはいじってもおもしろくない」と不敵な笑みを崩さぬままに拒否するチキ。その様子に何かを察したようなフミヲ。
チキとマツリの会話により、チキがマサトとかつて付き合っていたことが読者に明かされます。そうして十八話でラブコメの導火線に点火……なのだけど、唐突に挿入された十八、五話。
たった三ページの挿話は、一年前の回想。チキとマツリの赤点チキンレースの結果、マツリが勝ったところで始まるこのお話が、まずかなりのもの。
「敗者は勝者の言うことをなんでも一つ聞く」との条件で行われた勝負、勝者のマツリが口にしたことと、それに対するチキの反応と、そのチキの反応に対するマツリの反応。超能力がある世界においてはややベタなやり方なんだろうけど、一瞬の迫力と、無敵系な姉とクールな妹というキャラがマッチして、すごいことになってるよ。
十九話は飛ばしてそして二十話、マサトの過去とかつての孤独の理由を少しだけ明かしつつ。
かつて別れを告げられた場所にてチキと話すマサト。おそらく初めてではなかろうか、感情をあらわにするマサトと、回想にて、マサトに声をかけながらウインクするチキがやばすぎる。
結局のところフミヲとキリについての過去話は、マサトとチキの関係の話に全部吸収されてるんですね。いつも一人だった頃のマサトをチキが『助けてくれた』とか、キリの『ある時期から明るくなりはじめて』とか。
そして、今回である程度吹っ切れたかのようなマサト、既にふっきっていたかのようなチキですが、十八、五話の存在が、チキの物語はまだ明かされていないと想像させてくれる。この漫画、いろいろな意味でのめりこみそう。
でも不安が一つあって、この三巻だけは安い旧装版が見つからないので新装版を買ったんですけど、旧装版の他の巻にこんな挿話は入ってなくて、なのにこの新装版三巻には挿話が二話も……まさかこれは新装版だけのものとかそんなことは……。
この巻からは人間関係につっこみ始めたというかラブコメ色が強くなってきているんだけど、神が降臨してるよ何これ。面白い……とはちょっと形容する言葉が違う気がするんだけど、とにかく完全に私のツボに入りやがった。
普段は温くても、一瞬の切れ味が半端無い。しかしこの漫画を感知してくれるとは、私のアンテナもまだまだ捨てたもんじゃないなあ。
内容的には、前半は球技大会、後半はラブコメ編。
前半はまったりなのですよ。面白くはあるけれど日常話、普通の話。それでもやはりテニスのダブルス、キリと仲良さげに協力し合うマサトをを見つめる、フミヲ。彼女の描写はやっぱり良い味出してる……その後マサトにリターンを思いっきりぶち当てるのはご愛嬌。後日談で後ろ向いてるフミヲかわいいよフミヲ。
フミヲは三巻のラストで、マサトへの気持ちが恋なのだと認め、認識します。
きっかけは中学時代、いつも一人でいるマサトを見て、『もしかしたらあの人も超能力で何か大切なモノを失ったんだろうか』と感じたのが始まり。
この部分の回想も含めて、フミヲの描写はかなり良いんだけど……でもこの巻においては、その印象は薄められてしまっている。
カスガイキリがマサトを好きな理由も語られます。
彼女はマサトと一年の最初の席が隣で、最初は無口でいつも一人だった彼を怖そうな人だと思っていたのが、接していくうちに優しいところがあるとわかっていって、マサトもある時期から明るくなりはじめて、その頃にはもう好きだった、と。見事にパターンだけど、いいんちょの初々しさが輝く回想シーンはなかなかのもの。
そんなキリとマサトとそしてフミヲ、三人の綺麗な三角関係は、二人の理由が明かされるというかつてない見せ場において、しかし扱いは最小限のものとされていて。
何故なら、すべてをササキチキが持っていっているから。
三巻においては、超能力部一年生部員ササキシロウの姉三人が新登場します。
まず長女のササキモモカ──は今のところあんまり話に絡んでないんで割愛。「お姉ちゃんにまかせなさい」を必殺技とする、最強ドジッ子お姉ちゃんらしい。
そして次女三女が、ササキチキとササキマツリの双子の姉妹。それぞれ超能力部のOGで、前部長と前副部長。チキはミコトの進化形で、ハイスペックな誰も逆らえない系な人。マツリはその対称、メガネかけたクール系の人。フミヲはクールというより静かな子だけど、こっちは普通にクールって感じ。
彼女らが登場するのは三巻後半部分の第十八話以降。
そこから、十八話「ミコトの天敵!?」、十九話「合宿開始」、二十話「思い出の夜」とラブコメな流れが続いていくけど、このラストの二十話と、挿話である十八、五話「赤点チキンレース」がやばい。
十八話は試験勉強編、超能力部員全員でササキ家にお邪魔し、試験勉強。
というのも去年の超能力部員が五人中四人赤点という快挙を成し遂げたのがあり、期末テストで赤点を取ると夏休みがなくなるという話になったから。ちなみにその四人にはチキとマツリも含まれていますが、彼女らはその時「赤点チキンレース(三十点に近い点数をより多くの教科で取った者の勝ち。三十点未満を取るとバースト)」なるものをやっていたために赤点を取ってしまったとのこと。その勝負はマツリが勝ったとか。
チキに対し、マサトに勉強を教えてあげてと言うシロウ。「マサトはいじってもおもしろくない」と不敵な笑みを崩さぬままに拒否するチキ。その様子に何かを察したようなフミヲ。
チキとマツリの会話により、チキがマサトとかつて付き合っていたことが読者に明かされます。そうして十八話でラブコメの導火線に点火……なのだけど、唐突に挿入された十八、五話。
たった三ページの挿話は、一年前の回想。チキとマツリの赤点チキンレースの結果、マツリが勝ったところで始まるこのお話が、まずかなりのもの。
「敗者は勝者の言うことをなんでも一つ聞く」との条件で行われた勝負、勝者のマツリが口にしたことと、それに対するチキの反応と、そのチキの反応に対するマツリの反応。超能力がある世界においてはややベタなやり方なんだろうけど、一瞬の迫力と、無敵系な姉とクールな妹というキャラがマッチして、すごいことになってるよ。
十九話は飛ばしてそして二十話、マサトの過去とかつての孤独の理由を少しだけ明かしつつ。
かつて別れを告げられた場所にてチキと話すマサト。おそらく初めてではなかろうか、感情をあらわにするマサトと、回想にて、マサトに声をかけながらウインクするチキがやばすぎる。
結局のところフミヲとキリについての過去話は、マサトとチキの関係の話に全部吸収されてるんですね。いつも一人だった頃のマサトをチキが『助けてくれた』とか、キリの『ある時期から明るくなりはじめて』とか。
そして、今回である程度吹っ切れたかのようなマサト、既にふっきっていたかのようなチキですが、十八、五話の存在が、チキの物語はまだ明かされていないと想像させてくれる。この漫画、いろいろな意味でのめりこみそう。
でも不安が一つあって、この三巻だけは安い旧装版が見つからないので新装版を買ったんですけど、旧装版の他の巻にこんな挿話は入ってなくて、なのにこの新装版三巻には挿話が二話も……まさかこれは新装版だけのものとかそんなことは……。


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