くるくるばたばた

ハヤテのごとく!をメインに、漫画ラノベその他について書くブログ。

ハヤテのごとく! 157話

 私がこの漫画と出会ったのは、単行本の四巻が発売した頃でした。
 当時は、単行本を読むという以外に漫画の読み方を知らなかった私は、つまりサンデーを毎週立ち読みするなどということも無く、当然ながらこの漫画の存在も知りませんでした。

 そんな折、テスト前の嫌がらせとして友人が四巻までを貸してくれたわけです。
 荒削りな絵だなあとは思いましたが、それを補って余りあるほどに熱いお話で、気づけば、何度も、何度も読み返していました。……まあ、ちゃんと勉強もしてテストも点数取ったけど。
 それ以来は単行本を追い、サンデーを立ち読みするようになってからは連載を追い。長い間、すごく楽しい時間を貰ってきたように思います。

 およそ七年間。雷句先生、連載お疲れ様でした。


 いやー、ほんとは『その幻想をぶち殺す!!』と上条当麻的な決め台詞で始めようと思ったんですけど、やっぱりこう、ガッシュはなんだかんだで大好きだったんですよね。気づいたらこんなこと書いてました。

 ハヤテはちょいとしんみりしたお話だったわけですが、とりあえずところどころに挿入される伊澄さんがいいですね。中途半端Cパート的な何か。真面目なお話でちゃんとしたネームを描いてくれるのならば、普段のまったり話ではこういう唐突な挿入がちょいちょいあってもいいんじゃないかなと私的には思ってたり。

 引っかかった箇所は、夜だというのに女の子を送らないハヤテのアレっぷり、時間を巻き戻しているところ、そして、BSを見ても時間遡行と伊澄さんネタの挿入について触れてなかったところ。些細なことだと流すことにする。

 ラブコメ的にはヒナギクとの夜の学校なんたらを思わせるようにできていて、それはいいんだけど、やっぱり個人的にはもうちょっと薄味な方が……西沢さんが「キャーとか言って抱きついたり──」とか物騒なことを思ってるだけで十分にヒナギクとの対比は効いていた(その青春っぽいイベントをヒナギクが既に一通りこなしている)と思うんですけど、その後にハヤテが「白皇と違って…オバケとかは出ませんって」とあまりに露骨にやっちゃってるのが、ちょっと味消しに感じます。
 「ヒナギクに嫌われている」と、ハヤテから見たハヤテとヒナギクの関係、「どういう学生生活を送れば、ここまで気持ちがすれ違う事になるのかな?」と、西沢さんから見たハヤテとヒナギクの関係、そしてあれだ、西沢さんが思い描く青春っぽいイベント、それを既にこなしている(ことを西沢さんは知らない)という、第三者=読者から見たハヤテとヒナギク(と西沢さん)の関係と、なんとなくねじくれたこの辺が今回の話の味わいどころその一だと思うんだけど……。第三者の視点を示すのは、こんなに露骨じゃなくてよかったかなー。


 味わいどころその二はやっぱり西沢さん単体でしょうか。この子、「かな?」という(疑問系の)口癖を使わない方が断然魅力が増してるよね。使うのが通常、使わないのが必殺技と化してる感がある。「かな?」はだいぶ安っぽくなった……今回ハヤテの思考を断ち切るところでは、疑問系じゃないからなんとなく姉属性をかもし出してくれてもいるけれど。
 なんか違うんだよなあ、「かな」は疑問系だろうとそうじゃなかろうと……相手との間に上下差を生み出してる(上か下かは疑問形かどうかによる)感じがあって、まあそれは西沢さんの姉属性と恋する女の子属性の賜物なんだろうけど、だけど私は、西沢さんが最も輝いてるのは「対等」の時だと思うのです。
 だから私は、今回のベストの西沢さんは、「いや、学校にノートを忘れたから、バイト前に取りに行こうと思ってたんだけど…スッカリ忘れてて…」と頭を掻くコマ以外にはありえないと思ったりするのでした。論理(の皮をかぶった何か)による基準でも、感覚による基準でも。あれが一番、何の複雑な事情も無い、ただの高校生の友人どうしっぽい。このなんでもない帰り道、何故かハルヒの「サムデイ イン ザ レイン」を連想してしまう……いや、ほんと大好きなんですよあれ。


 三つ目の味わいどころはなんだかんだで「IFの概念」と言いたいところだけど、今の私はあんまりこれに深くは言及したくないかも……ちょっと前に、SSの話作りでやっちゃったポジティブな失敗にも関連していたり。
 というかまあ、どっちみちそんなに深く言及なんてできないですよ。ハヤテの背景が完全には描かれていないとなってしまっては。アーたんのこともそうだけど、両親との関係性がわからないのが厳しい。前提があまりに不確定なので、西沢さんに呼ばれた後の表情についてもいまいち解読できない。それに、あくまでハヤテの視点でしかないIFであるというのも。
 ……うん、やっぱりSSのネタ的に三つ目の味わいどころには全然踏み込んで書けないのでこのくらいに。早く書いちゃいたいけど、あいにくヒナギクやマリアさんのほうが書きやすいんだよなあ。

Comment[この記事へのコメント]

 

 アニメ化なんて幻想だよね、そうだよね(´●ω●)

>ハヤテのあれっぷり

 あれも、計略の一つなのです。
 目に見えるところに犯罪記事の載った週刊誌を置く、警察から「不審者を見たらご一報」のチラシをもらってきて店に貼ったりして、西沢さんに口実を与えることで、彼女から言い出させることで、西沢さんの自分への依存心を高めようという、巧妙な罠なのです!(`・ω・´;)

>時間巻き戻り

 他誌での読みきりという特殊ケースとはいえ、ミコノス島編という前例がありましたからねー。
 最初に、少しだけ「ふーん」と思う程度でした。

>西沢さんのイベント

 ヒナギクともそうだけど、ナギとの対比にもなってたのかなとちょっと思ったり。
 シチュエーションの違いがあるとはいえ、
 
  ナギ  ハヤテ一人で取りに行った。
  ハム  二人で一緒に取りに行った。

 という感じで。
 

>西沢さん単体

 とても普通の二人でしたねー。片手をポケットに突っ込んで、頭を掻く仕草に、少しだけ雪路さん的名振る舞いを感じてみたり。
 ちょっと意味合いは異なるかもしれませんが、西沢さんだけがハヤテと「対等」というか、お互いの気持ちなり、状況なりを理解しあってるのですよね。ハヤテは、ナギとは爆弾、マリアさんは好意に気付かず、ヒナギクとは今週の話通り。

>If

 アーたんが今年出てこないとは、思って無かったよ(´・ω・`)
 (ナギ相手の切実なものではないとはいえ)自身に借金があって、障害になったであろう両親がいない現在から振り返ってのIF。前者は「その当時の借金が無い(養える甲斐性がある、もしくはそうなる可能性を持った)自分なら」と考えて、後者は「両親との関係が切れている現状を、その当時にも代入」して都合良く想像した可能性もなくはないというか。
 なんにせよ、アーたんから受けた影響がどれぐらいか分からなくて、両親とも、捨てられたから捨てるのではなく、ハヤテが自分から捨てられる関係性にあったかどうかはわからないですからねー(´・ω・`)
  • 美尾 
  • URL 
  • at 2007.12.28 20:46 
  • [編集]

ラノベのアニメ化って、なんだかもどかしい出来になることが多いような。 

>ハヤテ

 考えてみると、「ありえませんよ。そんな幻想」も、幻想を壊すという某旗男のようなことを口にすることにより、彼のフラグパワーを自分も得ようとしていたのに違いありません。現在の状況なんぞには満足していないのです。
 奴のハーレム願望には、驚きや呆れを通り越して戦慄を覚えるぜ……!!

>時間まき戻り

 たまにぽつぽつやられるくらいでは、そんなに反応しないでいようかなとは思ってます。
 まあ、やる意味がわからないっちゃあそうではありますが。

>ナギとの対比

 ナギとの対比かあ……それは思わなかったというか、ラブコメにおいては西沢さんとヒナギクが双対という印象がなんだかんだで抜けてないのかも。

>普通の二人

 一一六話「夢の中より夢のよう」でも、ほんの少しだけ普通の高校生でかつ対等っぽい二人が見れて、いやむしろそれが初めて二人が対等であった(西沢さんが恋する女の子やってると、対等じゃないんですよねー)シーンだったりもして、あの話が好きなのはその部分も大きかったり。今回もそんな感じであのコマに惹かれました。

>お互いの気持ちなり、状況なりを理解しあってる

 どちらかというと、お互いに秘めてることが無いからこそ対等になれるのだーっていうような。そうでもないか。

>IF

 アーたんねー。どんな子なんでしょうねー。
 "文学少女"シリーズを読んでるうちにアーたんのイメージに新たな路線が加わったりとか、そんな感じでいろいろ妄想したりはしてるのですが。

>障害になったであろう両親がいない現在から振り返ってのIF。

 借金やらなにやらはすべて両親との関係性から始まってることではありますが、その両親との関係がまだ謎なのでなんともいえないなーと。「二度目は無い」とかよくわからんことも言ってたらしいですし。それとは別にアーたんもよくわからんとなると、ここはまだ放置しかないなあと。


 ところで、自分と同じこと考えてる人が見つかったので自分の中に留めておいても仕方なし、ちょっとだけ封印解除して書くことにしちゃうと、今回のハヤテのIFは、まず前提からして間違ってると思ってたりします。

『あのままこの学校に普通に通っていたとする。
 そして普通に西沢さんと一緒にこの教室で学び…
 そして…好きだと告白されたなら…』

 ……とここがダウトで、ハヤテの視点でIFを考えるとそうなのかもしれないけど、西沢さんの視点で考えてみると、真逆のものになると思うのです。
 ハヤテがあのまま潮見高校に普通に通って、西沢さんがハヤテと普通に一緒に学んでいたなら、そもそも西沢さんはハヤテに告白することは無かったんじゃないかとも思うのですよ。そこらへんの考え方は、「西沢歩の変化について(http://kurubata.blog58.fc2.com/blog-entry-272.html)」で多少示したりもしていて。

 たしかにあのままなら幸せな結末があったのかもしれないけれど。ハヤテが罪なほどに鈍感なままで、西沢さんには一歩を踏み出すきっかけ(ハヤテが学校を辞めることになったのがそれにあたる)が与えられることは無く、勇気を振り絞ることも無いままに終わった可能性も、否定は出来ないと。

 あのままであればせいぜい西沢さんは卒業式に告白するかしないかといった程度で、たとえ告白したとして、それにどう答えるのかは、両親との関係性とかアーたんとかその辺も絡んでくるのでちょっとわからないなあというくらいが本音だったりです。

 今回のIFはあくまでハヤテの視点であるということを意識しつつ、たとえばその視点が西沢さんとかに移った時、果たして彼女はどのようなIFを考え、何を思うのかなあというのが今回の話の三つ目の味わいどころと思ったりしてました。

  • パレット 
  • URL 
  • at 2007.12.29 02:47 
  • [編集]

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(この記事は少年サンデー4・5号のネタバレを含みます)

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