くるくるばたばた

ハヤテのごとく!をメインに、漫画ラノベその他について書くブログ。

ムシウタbug27.夢兆す集い

「浮気なんかしたら……一生、祟ってやる」
 あの小さな子が、こんなにもたくましく……(つД`)

 bug28は書き下ろしでしょうし、つまり連載分でbug七巻に収録されるのはこの話がラストなわけです。それを考えると、すごい引きです。bug6thとは結構状況変わってますので、ネタバレご注意。


 すべてが収束して、そして流星群の夜に弾ける予感。
 おそらくはbug25でハルキヨと、そしてbug26でリナとの渡りをつけた亜梨子。強力な虫憑きに戦いをやめさせる、彼女の理想の第一歩はすぐそこにあって、しかし恵那が“大喰い”に目をつけられたことも知り、亜梨子自身の身体も弱り、残る時間は少なく。希望はたしかにすぐそこにあって、けれどその逆もまたひたひたと近づいてきている、そんな話。


 亜梨子と二人で“ねね”の解散コンサートへと向かう大助。
 大助は大助で思い悩み中。摩理との約束を守りたいとは思っていても、時間をかけると、モルフォチョウが亜梨子を衰弱させる。加えて恵那の夢は、このまま四人でずっといたいという類のもので、それは大助がいるからこそ描かれてしまったもの。
 一刻も早くモルフォチョウのことに決着をつけ、自分はここから去らなくてはならない(恵那が夢を喰われる前に、その夢を失くさせなくてはならない)。そんな焦りが、亜梨子から「摩理は未だ迷い続けている」との話を聞いた時、大助に一つの選択を指し示します。
 すなわち、モルフォチョウをこの場で消去すること。死者に「選ぶ」ことはできない。それをすれば、すべてのことに決着がつく。
 けれど、それは摩理にとっては到底受け入れられないこと。自分の指にとまってくれた人の裏切り。摩理の人格が表出し、大助に銀の槍を向けますが、そこに現れるハルキヨとリナ。亜梨子が呼び寄せ、大助も交えて話をしようとしていた相手。

 ……と、そんな感じで一号指定レベルが集うお話です。
 さて、現れたハルキヨとリナは、単行本派からしたら信じられないことかもしれませんが、摩理を退け、亜梨子を助けようとします。リナに関しては、亜梨子と摩理の事情を知ったならという仮定をすれば、想像できるかもしれません。ハルキヨに関しては……bug25でいろいろあったんでしょう、たぶん。驚き愕然とする大助ですがそれも無理は無く、だって敵対しているはずのリナと、何を考えているかわからないハルキヨの心を掴んでいることが感じられるから。亜梨子を中心として、「強い虫憑きに戦いをやめさせる」という理想が叶うことを幻視させる光景。

 分離型、特殊型、同化型の各型の最強レベルの三人に囲まれる摩理。「まるで、始まりの三匹を一度に相手してるみたい」とかどんだけシチュエーションに燃えろと。
 それでも、本来は敵同士の三人。チームワークなど成立するはずも無く、むしろ戦っているうちに不穏な空気に。それは、亜梨子が三人を集めた目的とは真逆の状況。
 だから亜梨子は、力を振り絞って摩理を止めます。摩理を受け入れるかどうか、自分も次までに決める。だから、その時に答え合わせをしようと。身体を取り戻し、モルフォチョウを消そうとする大助を制し、三人に向き直る亜梨子。赤瀬川七那の到着も確認し、亜梨子は四人に向けて話し始める──。

 ここで引きとかどれだけ期待を煽ってくれるのか。
 何よりもあれです、摩理沈静化後、ハルキヨとリナが普通に会話してる(リナは「死ね」とか言ってるけど可愛いから問題無い)のに感動した。本編では一巻時点で既にどうしようもなく道が分かたれていた人たちが、こんなにも近かった時があったんだよ。自分の中では盛り上がりすぎだよこれ。



 さて、これでbugそのものについての感想は終わりだけど、でも今回のスニーカーでは、他にも重大な情報が明かされました。
 それは、最後の一号指定が亜梨子(摩理)であるということ。眠り姫はこれにて、亜梨子か利菜の二択。

 いや、五人目の一号指定はなんだかんだで諸説あって、そりゃ亜梨子が多数派だったけど、ここ最近の展開からは恵那だって考えられたしさ。やっぱり確定ってのはでかいですよ。

 まあなんだかんだで亜梨子っぽいところはあるけど。
 利菜の場合の肯定要素は、死後も明かされない彼女のデータくらいか。でもこれって、利菜が一号指定だからってことで理由づけできちゃいそうなんですよね。あと、もしかしたら榊遥香の能力条件次第ではあるいは……。
 否定要素は、そもそも一巻で死んだってことか……でも彼女の死の描写はあくまで大助視点であると見れば、逆に肯定要素にもなるのかも。

 亜梨子の場合の肯定要素は、「眠り」の能力と、ハルキヨのテープか。なかなかにそれっぽい。
 否定要素は、亜梨子がbugの住人だってことでしょうか。基本的に本編はbugを見なくてもいいという仕様のはず。しかし、眠り姫がもし絡んでくるとなると、それが覆されかねない。でも絡まないというのも悲しいし……。


 結論:五分五分。
 感覚的には亜梨子なんだろうけど、亜梨子の否定要素は存外大きいんじゃないかと思うのです。

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