私立彩陵高校超能力部 4巻
「先輩」
「ん?」
「これも『偶然』なんですか?」
「スガワを最初に見つけたことか? まぁそう言えばそうかもな」
「ずるい ですね」
「は? 何でそうなるんだ? 結果的にスガワが見つかったんだからいーだろ」
「……ずるい ですよ」
いいよいいよいいよー!
三巻ラストでマサトへの気持ちを認めたフミヲ。そして一旦認めた、今までは窮屈な思いをさせていたその気持ちが一気に膨れ上がる様を描いている第二十三話「合宿最終日」が私的にはこの巻の山場。
情報の搾り出し具合とでも言うのか……フミヲの気持ちの変遷について、示される情報の量と質が絶妙すぎる。要は絵と台詞の使い方ね。
決定的な「言葉」は使わない──説明ではなく、描写で語るっていうのはこういうことなのでしょう。それは「説明」に比べると一見ひどく薄くて、不親切にすら見えることもあるのだけど、でも個人的にはそのくらいのが一番好きなのです。
そんな感じでフミヲが積極的になったり、サキが実は名スナイパーだったりと、今までどおりまったりな話が続いていくかと思いきや、外部からの変化がありました。
外部からの変化、すなわち転校生。ヤソベセイという名の彼も、当然のように超能力部入り。何かしらの目的があって彩陵高校にやってきたふしがあり、かつサキとの幼馴染の可能性あり。フジミヤサキ、まさかのヒロイン属性復活か。
生徒会長オミナエシトオルも何かしら周りには見せていない黒い考えがありそうで、ここから話は大きくなっていくのだろうかいやでもこの漫画だしどうだかなーといったくらい。
ところで新装版にのみ収録されている二十八話「フタツノエガオ」ですが、チキとマツリの話ってことでいやっほーいです。やっぱりこの姉妹は最高だなあ。最後のページの「笑顔」の描き方とか、いいよいいよー。


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