くるくるばたばた

ハヤテのごとく!をメインに、漫画ラノベその他について書くブログ。

θ 11番ホームの妖精

 上空2,200mに浮かぶ東京駅11番ホーム。誰も知らない、誰も来ない、路線図にもないその場所に、もしもたどりつくことができたなら、あなたは出会うだろう。いつまでもその小さなホームを見守る、青い妖精に──。
 high Compress Dimension trasnport(高密度次元圧縮交通)通称C.D.。「鏡色の門」と鋼鉄の線路によって、地球の裏側までわずか数時間で結ばれる時代。進化する義肢技術、第七世代人工知能、そして「鏡」の秘密をめぐり、さまざまな立場にある者たちの思惑が交錯し、11番ホーム、そして世界を結ぶシステムをも巻き込む危機が訪れようとしていた……。
 ある人が薦めていたので即買い。やはりというかなんというか、個人的には大当たりでした。最近は『七姫物語』しかり、こういうまったり一人称にやられ気味です。
 ハードSF&のほほんストーリーと銘打ってある本書。私はSFという単語に対して「すこしふしぎ」と読む程度の曖昧な理解しか持っていないので、なるほどこういうのがSFかーとかも少し思いつつ。しかしこれは燃え話ではないのかな? 前半はのほほん、後半はシリアスにけっこう燃え展開でもあるような気がしたりと。

 すごく面白くて、読み終わった後にはくたーっとなっちゃいました。まったり(かつちょっぴりシリアス混じりな)系統で凄まじく面白いものを読むと、稀にこうなっちゃうです。『私立彩陵高校超能力部』や『まほらば』を読み終えた後がこういう感じだった。

 しかし私は、この本のどこにやられたんだろう。
 「鏡色の門」とか上空に浮かぶ11番ホームとかの、SF的なところ? T・Bや「電脳妖精」らに与えられた特殊性、その設定に魅せられているのか? T・Bや義経、そしてアリスのどこか心地よい関係? それも含めて、T・Bの目で見た、暖かくも彼女らを翻弄する世界、その色が?

 どうしてなのかはっきり決められないので、全部ということにしました。おそらく、きっと、私はこの作品の全部が好きです。
 いくつか「ほのめかし」や「前振り」が見られるので、続きの構想があると思われます。少なくともいま現在はそこまで話題になっていないようですが、できるならば、もう少し、彼女達のお話を眺めたいと思うのです。

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