「漫画をめくる冒険」のこと
無意識に感じていたかもしれないものの再定義と、まったく気づかなかったものの提示。
漫画というものをもう少し理解する、そのやりかたがここに載っています。
というわけで、ちょっと感想的なことを少し。
「上巻・視点」の名のとおり、視点について考えることが一本の柱となっています。
物語が語られるとき、そこには視点がある。視点があるということは、その視点により視える世界が、認識がある。そして、たとえばキャラクターごとに並立しうる視点それぞれ、それらによる、漫画の中の世界──作者さんの、見ている世界。
それに近づき、体感することの楽しさを伝えている本だと思うのですが……うーん、私が本の内容を書こうとするとわかりにくくなるのは何故だろう。
そう、この本の脅威的なところは、なんといってもわかりやすさでしょう。すらすら読ませて止まりゃしない。
気がついたら読み終えていて、そして、今まで意識していなかった漫画の読み方、その鍵をいつの間にか手にしていたというような。解説文(Something Orange:『漫画をめくる冒険』解説。)にも似た感じのことが書かれていますが、まさに、といった印象。
ところでいちおうこう見えて私は、スクランには他の漫画よりもいくらか深い思い入れを持っていたりするので、やはりというか、第二章『それは誰の主観(プライヴァシー)なのか?──漫画を「絵」で読む』にまず目がいきました。もちろん最初からちゃんと読みましたけれど。
ここで提示されているスクランの読み取り方には「すごい」の一言しかいえません。二章の副題にある『漫画を「絵」で読む』という事柄への私の意識がどれだけ希薄であったか、見事に思い知らされることとなりました。
10巻の♭27が例示されているのは、私にとって幸運だったかもしれません。ここで論じられている「プライヴェート視点の描き分け」ということに関して、私が自力でスクランから違和感を感じ取っていた箇所としては、この♭27が一番記憶に残っていたから。
八雲があまりに綺麗に描かれすぎているという引っ掛かりがたしか当時の私にあって、しかしそこから何かを考えることは無く、だんだんと意識の底へと沈んでいった、そんな些細な引っ掛かりでした。それから数年経った今、こんなにも納得のいく解答が与えられるとは! ……と、第二章を読み始めてすぐ、小躍りしたくなっちゃったくらいで。
触れるのは二度目になりますが、この本で私が最も意識させられたのは、やっぱり『漫画を「絵」で読む』ということ。
スクランという漫画を追っていながらこういう見方にまったく思い至らなかったということもあり、自分にこのような読み方が欠けているということをびしりと突きつけられたといいますか。
実際、これは読むべしです。おそらく多くの人にとって、漫画を読むにあたって、新たなものが見えてくることと思います。
漫画というものをもう少し理解する、そのやりかたがここに載っています。
というわけで、ちょっと感想的なことを少し。
「上巻・視点」の名のとおり、視点について考えることが一本の柱となっています。
物語が語られるとき、そこには視点がある。視点があるということは、その視点により視える世界が、認識がある。そして、たとえばキャラクターごとに並立しうる視点それぞれ、それらによる、漫画の中の世界──作者さんの、見ている世界。
それに近づき、体感することの楽しさを伝えている本だと思うのですが……うーん、私が本の内容を書こうとするとわかりにくくなるのは何故だろう。
そう、この本の脅威的なところは、なんといってもわかりやすさでしょう。すらすら読ませて止まりゃしない。
気がついたら読み終えていて、そして、今まで意識していなかった漫画の読み方、その鍵をいつの間にか手にしていたというような。解説文(Something Orange:『漫画をめくる冒険』解説。)にも似た感じのことが書かれていますが、まさに、といった印象。
ところでいちおうこう見えて私は、スクランには他の漫画よりもいくらか深い思い入れを持っていたりするので、やはりというか、第二章『それは誰の主観(プライヴァシー)なのか?──漫画を「絵」で読む』にまず目がいきました。もちろん最初からちゃんと読みましたけれど。
ここで提示されているスクランの読み取り方には「すごい」の一言しかいえません。二章の副題にある『漫画を「絵」で読む』という事柄への私の意識がどれだけ希薄であったか、見事に思い知らされることとなりました。
10巻の♭27が例示されているのは、私にとって幸運だったかもしれません。ここで論じられている「プライヴェート視点の描き分け」ということに関して、私が自力でスクランから違和感を感じ取っていた箇所としては、この♭27が一番記憶に残っていたから。
八雲があまりに綺麗に描かれすぎているという引っ掛かりがたしか当時の私にあって、しかしそこから何かを考えることは無く、だんだんと意識の底へと沈んでいった、そんな些細な引っ掛かりでした。それから数年経った今、こんなにも納得のいく解答が与えられるとは! ……と、第二章を読み始めてすぐ、小躍りしたくなっちゃったくらいで。
触れるのは二度目になりますが、この本で私が最も意識させられたのは、やっぱり『漫画を「絵」で読む』ということ。
スクランという漫画を追っていながらこういう見方にまったく思い至らなかったということもあり、自分にこのような読み方が欠けているということをびしりと突きつけられたといいますか。
実際、これは読むべしです。おそらく多くの人にとって、漫画を読むにあたって、新たなものが見えてくることと思います。


お、面白そう……
ところで、♭27の八雲が綺麗ってやつは、女の子の内部視点からの描写のやつでしょうか?
いや、わかりませんけど……。これって、多分、どれだけ詰めても、曖昧な描写が出てくる筈だし。
確か、僕が感心した覚えがあるのは、天満の誕生日で、播磨が、はしゃぐ天満を見て、寂しそうだと気付くやつだったと思う。描写的には真逆ですが、うめぇなぁ……と思った記憶があります。
僕も買っとこうかな?