くるくるばたばた
漫画とかラノベとかその他について適当に書くブログ。SS書きたいと思ったりもしてる。いまは主に東方とか。
上の記事で触れなかった部分の補完と発展。たぶんここからが本番。妄想分が増します。
上手く説明できるだろうかと不安に思っていたけど、案の定上手く説明できないので、とりあえず羅列していくことにしました。最初に妄想をぶちまけて、あとで補足していく。
○ヒーロー性
さて、上の記事では、「ヒナギクがハヤテを好きになったのは、姉に似てるから」と提示し、ハヤテと雪路の共通点を挙げ連ねたりしてましたが。
「似ている」という単語だけでは曖昧なので、ヒナギクにとってどこが似ていることが重要なのかということをもう一度確認しておくと。
ヒナギクが幼少期に見ていた、そしておそらくは憧れている、『ヒーロー性』であるのだと、上の記事では言っていたつもりです。
○「恋」の性質
それは「憧れ」や「尊敬」であって、果たして「恋」と呼べるのだろうか──という疑問もかつては抱きましたが、あんまり突っ込むところではないといまは思っています。ヒナギクの「恋」のかたちは、そういうものなんだろうと自己完結したので。
○ヒナギクの初恋は雪路さんである。
……という考えかたを前々から持っていて。少なくとも、ヒナギクの好みは、かつての雪路さんのようなひとであるとは。ポイントをまとめるなら、上述したとおり、ヒーロー性。
でも、ヒナギクの恋のかたちは、ヒーロー的なひとを好きになるという関係だけではないと思うのです。
ヒーロー的なひとがいて、ヒロイン的な自分がいるという関係性ではないかと思うわけで。
何故かって、かつて雪路さんとの関係性がそうだったからです。守ってくれる姉がいて、守られる自分がいた時間。
その時見ていた光り輝くものが、自分を守る姉に抱いたその気持ちが、ヒナギクの恋なのだから。ヒナギクの恋は、ヒナギクの気持ちのみによってではない、誰かとの関係性によるものなのです。
……という考えかた。
○桂ヒナギクが綾崎ハヤテに惹かれた理由
さて、以上を踏まえて。
前の記事で「姉に似てるから」と書きましたが、あれは嘘です。
……というわけでもないけれど、「姉に似てるから」は条件の一つに過ぎなかったと、私は考えます。
本当の理由は、無力な自分とどうにかしてくれる誰か、という関係性の再現があったからだと思うのです。
四巻の四話。ヒナギク初登場にして、彼女がハヤテに興味を持った話です。
この時ヒナギクは、結局のところ、雛鳥を助けることができていないのです。石を投げて助けようとしていますが、ハヤテに止められて断念しています。自分はノーコンじゃないと主張していますが、それでもやはり、雛鳥を絶対に避ける自信は無かったのでしょう(本当に自信があるなら、ハヤテに止められたところで気にせず投げたはず──という考えにはちょっと自信が無くて、いずれ「ヒナギクのコントロールは完璧ではない」ことを示す伏線が出てこないかなーとかちょっと真面目に考えてたのは秘密だ)。
ヒナギクは、自分では雛鳥を助けることができなかった。あの場では、ヒーローになれないと同時に、ただ見ているだけの無力な存在だったのです。
しかし、ここではまだヒナギクはそんなに揺らいでいません。
雛鳥に感情移入していたぶん、それなりに感じるところはあったでしょうが(ヒナギクがこの時点で雪路とハヤテを重ねていたかというとさすがに疑問だけど、ヒナギクが雛鳥に感情移入していたぶん、概念的にはじゅうぶんに対比が成立している)、ここではまだあんまり揺らいでないのです……これに関しては次の記事あたりで書くかもなので、とりあえず置いといて。
揺らいだのは、四巻の五話。雪路が落ちそうになった、その時。
ヒナギクは腰を抜かしていただけで、まったく何もできませんでした。
四巻の四話に続いて、「無力な自分とどうにかしてくれる誰か」という関係性の再現です。しかも、失いそうになったものは、もしかしたら、自分にとって最も大切かもしれないもの。
ヒナギクにとってこの瞬間、ハヤテは姉と並び立つヒーローであったのではないでしょうか。
○理想。
そして、ここから面倒な話になっていきます。
すごく重要なことなので、もう一度念を押して確認したいのですけど。
ヒナギクは雪路を尊敬している。これは、彼女自身が言葉に出している。
さらに、状況証拠を並べると、憧れていると判断してよいのではないか、と。
状況証拠としては、前の記事で触れた「私があなたを守るから」もそうだけど、そもそもヒナギクというキャラの、(主に、登場してから日が浅い頃の)ありかたそのものが、そうではないかとすら思えてきます。
そして、それを現すキャラクターこそが、花菱美希ではないだろうかとも。
彼女にとってヒナギクはヒーローであり憧れである。
塾で男の子にちょこちょこいじめられた事があり
その時駆けつけて、いじめた相手を
いつもやっつけてくれていたのが
ヒナギクであった。
(六巻キャラプロフィール・花菱美希)
ヒナギクは、美希にとってヒーローであるようなありかたをしてきました。そのありかたには、「私があなたを守るから」という受け売りの台詞も内包されているのです。
そこに雪路の影響などまったく無い、雪路がいなくともヒナギクはそのような道を歩んでいた──と思う人がいるならば、明確にそれを否定することは私にはできませんが。
ただ、「お金より大事なものがあるって教えてくれた(十巻十話)」とか、雪路によってヒナギクの何かが変わったということは、既に示されていて。両親がいなくなって歪んでしまったんだとか思うかもしれないけれど、そんなことを考えても仕方が無いですし。
とりあえず私はこのあたりから、ヒナギクは雪路に憧れていて、その、憧れた姿に近づこうという理想すらも持って、借金が無くなってからの時を過ごしてきたのだと考えています。生徒会長になったのとかも、その理想と一部共有されてる部分があるんじゃないかなーとか。
初期のヒナギクは、自分が生徒会長であることとか、生徒会長としての面子とか体裁とかをやけに気にしてるふしがあります。そういうのも、生徒会長という偶像をヒーローの理想に重ねてる部分があると考えると、感覚的にはなんとなく理解できるような──まあ、生徒会長になった直後であるということと、その生真面目な性格が重なったりしてるのかもしれませんが。
疲れたのでちょっと小休止。もちろんまだ続きます。
・『姉』と『妹』(桂ヒナギクトゥルーエンド論その3)

